「ポイントカードシステムとは?」「ポイントカード導入にかかる費用相場は?」と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。
ポイントカードを取り入れることで、顧客の来店を促進したり、顧客ロイヤルティを向上させたりすることが可能です。
今回の記事では、ポイントカードの種類や導入目的、手順、費用などをわかりやすく解説します。
ポイントカードを導入するメリットとデメリットについても説明するので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.ポイントカードの種類 2.ポイントカードシステムを導入する目的 3.ポイントカードシステムを導入する手順 4.ポイントカードシステム導入にかかる費用 5.ポイントカードを導入するメリット 6.ポイントカードを導入する注意点やデメリット 7.ポイントカードシステムを導入した企業の成功事例 8.ポイントシステム「fannaly(ファンナリー)」で顧客の来店促進を実現1.ポイントカードの種類
ポイントカードは大きく「共通ポイント」と「独自ポイント」に分けられます。
以下で、それぞれの違いを確認していきましょう。
共通ポイント
共通ポイントとは、複数の店舗や異なるサービスで利用できるポイント制度のことです。
例えば、Pontaポイント※は、ローソンやじゃらんnet、日本航空などのさまざまな店舗やサービスで利用できます。
他にも、Vポイント(旧Tポイント)や楽天ポイント、dポイントなどは共通ポイントに該当します。
※株式会社ロイヤリティマーケティング(三菱商事の関連会社)が提供しているポイントサービスのこと。
独自ポイント
独自ポイントとは、特定の店舗やサービスのみで利用できるポイント制度のことです。
従来から利用されている紙のカードをはじめ、最近はバーコードや磁気で読み取るポイントシステムが幅広く活用されています。
ポイント制度については、以下の記事を参考にしてください。
2.ポイントカードシステムを導入する目的
ポイントカードの導入目的は、企業や店舗などによって異なります。
代表的な導入目的としては、以下が挙げられるでしょう。
・経営戦略を策定するためのヒントを得る
・顧客と優良な関係性を築く
・顧客ロイヤリティを向上させる
・再来店を促進する
・競合との差別化を図る
最適なシステムの選定や目標設定が行いやすくなるため、導入目的を明確にしておくことが重要です。
ポイントを効率的に管理できるシステムについては、以下の記事で解説しています。
3.ポイントカードシステムを導入する手順
ここでは、ポイントカードシステムを導入する手順を紹介します。
導入目的と自社に必要な機能を明確にする
まずはポイントカードシステムの導入目的を明確にしましょう。
導入目的を明確にすることで、最適なポイント管理システムを選定しやすくなるためです。
例えば、顧客との関係性を強化したい、再来店を促したいなどの目的が挙げられます。
目的が複数ある場合も、重要度の高い順にピックアップすると良いでしょう。
システムを選定する
続いては導入目的に沿ったポイント管理システムを選定します。
例えば、顧客との関係性を強化したい場合は、CRM機能に優れたポイントカードシステムを選ぶと良いでしょう。
また、再来店を促したい場合、クーポンや割引券などを発行できるポイント管理システムがおすすめです。
機能性だけでなく、コストやサポート体制なども含めてバランスの良いポイント管理システムを選ぶことが大切です。
費用に見合ったポイントシステムを導入する
ポイント管理システムを選定できたら、いよいよ導入段階です。
導入前に見積書を確認して、機能性が費用に見合っているかを最終チェックしてください(選定段階で複数の業者に見積書を依頼しておくことをおすすめします)。
導入が決定した後は、業者と打ち合わせをしながら導入するシステムの概要を決めていきます。
必要な機能をあらかじめピックアップしておくとスムーズです。
ポイント管理システムを実際に利用するスタッフへの教育計画も立てておきましょう。
4.ポイントカードシステム導入にかかる費用
ポイントカードシステム導入にかかる費用(※)に関して以下の表にまとめました。
項目 | 費用目安 |
開発費用 | スクラッチ開発:1,000万~3,000万円程度 パッケージ開発:100万~300万円程度 |
運用費用 | 数千円〜数十万円 |
ポイント付与にかかる費用 | ポイント還元率により異なる |
プロモーション費用 | 手段により異なる |
ポイントカードアプリの制作費用 | 外注:250万~350万円程度 テンプレート:無料〜20万円程度 |
機器の導入費用 | 数千円〜10万円程度 |
※ 費用はあくまでも参考値になります。ご検討の際は見積取得をおすすめします。
プリズマティクスが提供する「fannaly(ファンナリー)」では、MAU数に応じた従量課金を採用しています。
必要最低限のコストしか発生しないため、顧客の利用率に応じたコスト負担で利用できます。また、これから導入する企業やスモールスタートを検討の企業にはお勧めです。
導入費用の詳細については、下記をご参照ください。
5.ポイントカードを導入するメリット
ポイントカードを導入することで、企業や店舗はどのような効果を得られるのでしょうか?
以下で、ポイントカードシステムのメリットを説明します。
顧客情報の管理
ポイントカードを導入することで、顧客情報を管理できるようになります。
ポイントカードを作成する際は、顧客に名前や住所などを入力してもらうのが一般的です。
企業にとって財産とも言えるこれらの顧客情報は、マーケティング等に活用できます。
個人情報だけでなく、最終来店のタイミングや購入した商品・サービス、購入金額、リピート率などを管理することで、それぞれの顧客に応じたアプローチが可能になります。
ただし、共通ポイントカードを導入する場合は、顧客情報の活用に制限がある可能性が高いため注意してください。
来店の促進
ポイントカードシステムは顧客の来店につながることがあります。ポイントカードがあれば「ポイントを全て貯めたい」「もう少しで特典を獲得できる」といったように、顧客が来店するモチベーションとなるためです。
さらに、ポイントカードやアプリを見て「久しぶりに店舗を訪れてみよう」と、ポイントカードがお店を想起させるきっかけとなる可能性があります。
マーケティングへの活用
ポイントカードの作成時に取得した顧客情報は、マーケティングに活用できます。
例えば、顧客の年齢や住んでいるエリア、性別などを参考にしながら、顧客層やリピート率が高い顧客の特徴などを分析可能です。
分析結果をもとに市場機会や事業課題も見出せるため、企業や店舗の成長につながります。
顧客ロイヤルティの向上
顧客ロイヤルティとは、顧客に企業やブランド、店舗に対する信頼や愛着のことです。
顧客ロイヤルティを向上させることで、自社商品・サービスを継続的に利用してもらえるようになります。
ポイントカードは顧客ロイヤルティの向上に有効です。
例えば、「ポイント○○倍デー」や「ポイント最大○○%還元」といった特典を設けることで、顧客に付加価値を与えられます。
このような施策は競合との差別化にもなるため、競争力を高めたい企業や店舗はポイントカードシステムを導入すると良いでしょう。
6.ポイントカードを導入する注意点やデメリット
ポイントカードシステムにはデメリットも存在します。
解決策とあわせて、以下でポイントカードのデメリットについて確認していきましょう。
初期費用や運用コストの負担
ポイントカードを導入するにあたり、初期費用や運用費用などのコストが発生します。
システムをスクラッチ開発する場合、1,000万円以上の初期費用がかかることも珍しくありません。
しかし、ポイントカードは売上拡大に効果的であるため、長期的な視点で考えれば費用対効果が高い施策と言えるでしょう。
どのようなシステムを導入するかによっても費用は大きく異なるため、まずは相場を確認し、具体的な見積もりを作成してもらいましょう。
ポイント付与による利益負担
ポイントカードを導入するということは、利益の一部を顧客に還元するということです。
適切に還元率を設定できていないと、企業側が大きく損してしまうため注意してください。
特に共通ポイントを導入する場合、自社で発行したポイントが別の企業や店舗に使われる可能性もあります。
ポイント付与による利益負担を考慮した上で、最適なポイントカードを導入することが大切です。
店舗スタッフの負担
店舗スタッフの負担が増える点もポイントカードのデメリットと言えるでしょう。
ポイントカードを導入することで、店舗スタッフのオペレーションが増えることになります。
具体的に説明すると、ポイントカードの勧誘や作成、付与作業、会計時のポイント割引などの業務です。
店舗が混雑している際に上記のオペレーションが発生すると、店舗スタッフの負担が大きくなりやすく、顧客を待たせてしまう可能性もあります。
お客様側への負担
ポイントカードがあることで、顧客に負担をかけてしまう可能性があります。
紙のカードの場合は財布で保管する必要があります。
また、ポイントカードを作った顧客に対してはDMやメルマガが多く届くため、ストレスを感じる顧客も存在するでしょう。
顧客の負担を軽減したい場合は、紙のカードではなくアプリにしたり、DMやメルマガ設定を簡易化したりすることをおすすめします。
7.ポイントカードシステムを導入した企業の成功事例
ここでは、ポイントカードシステムを導入した企業の成功事例を紹介します。
スターバックスジャパン株式会社
スターバックスジャパン株式会社は、日本全国でシアトル系のコーヒーストアを展開する企業です。
スターバックスジャパンは事前オーダー&決済サービスの「Mobile Order & Pay」を導入しています。
顧客は同システムを利用することで待ち時間を削減できるだけでなく、オンライン決済でポイントを獲得できるためカードを持ち運ぶ必要がありません。今後も定期的にシステムを見直しながら、デジタルと実店舗を組み合わせて顧客との関係性の強化を目指しているようです。
サントリーウエルネス株式会社
サントリーウエルネス株式会社は、ウエルネス事業を展開するサントリーホールディングス株式会社の関連会社です。
同社は2023年9月に無料で利用できるポイントサービス「サントリーウエルネスクラブ」をリリースしました。
「サントリーウエルネスクラブ」では、顧客は健康行動アプリ「Comado」を利用することでポイントを獲得できます。
「1日に4000歩を歩く」などのアクションに対してポイントが付与されるといったように、ポイントサービスを通じてウェルネスな体験の提供を実現しています。
8.ポイントシステム「fannaly(ファンナリー)」で顧客の来店促進を実現
今回の記事では、ポイントカードシステムの導入を検討している企業や店舗に対して、ポイントカードシステムの導入費用やメリット・デメリットなどを解説しました。
ポイントカードを導入することで、顧客の来店を促進できるだけでなく、顧客ロイヤルティの向上を実現できます。
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