「ポイント管理システムとは?」
「ポイント管理システムの機能は?」
「ポイント管理システムのメリット は?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事ではそんな疑問に役立つ内容を
・ポイント管理システムの基本的な機能
・ポイント管理システムを導入するメリットと注意点
・ポイント管理システムを比較するポイントと導入する手順
について解説します。
これからポイント管理システムを導入したい方やどのシステムを導入するか迷っている方には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.ポイント管理システムとは 2.ポイント管理システムの種類・費用・選び方 3.ポイント管理システムの基本的な機能 4.ポイント管理システムを導入するメリット 5.ポイント管理システムを導入するデメリットや注意点 6.ポイント管理システムを比較するポイント 7.ポイントシステムを導入する手順 8.複数チャネルを統合可能なポイント管理サービス「fannaly(ファンナリー)」1.ポイント管理システムとは
ポイント管理システムとは、各種サービスを利用した方に対して付与するポイントを管理するシステムのことです。
よくあるサービスとして、ポイントカードを発行して買い物した金額に応じてポイントを付与するパターンがあります。貯まったポイントは、次の買い物時に使用したりプレゼントに応募したりするケースが多く見られます。
ポイントが付与されることで、利用者にはお得感が得られ、サービスを提供する側もリピーターを増やせるなどのメリットがあります。
2.ポイント管理システムの種類・費用・選び方
ポイント管理システムには、主に以下の種類があります。
・実店舗特化型
・実店舗・オンライン併用型
・会員管理特化型
自社のサービス内容によって、最適な方法を選択することが重要です。
◇実店舗特化型
実店舗特化型とは、主に個人商店や美容院、飲食店などに適したポイント管理システムです。実店舗特化型の場合、ポイントサービスを気軽に導入したい場合や、集客率向上を目指したい場合に最適な方法です顧客の属性に応じる形でポイントの管理方法を選択可能であり、顧客のニーズを満たしたポイントの付与方法を選択できます。
実店舗特化型の場合、利用者の来店日時や購買履歴などの行動を容易に可視化できる点も魅力的です。さらに、データをうまく活用すれば優良顧客にアプローチしやすいというメリットもあります。費用的にもリーズナブルで、中小の店舗でも導入しやすい点も魅力的です。
◇実店舗・オンライン併用型
実店舗・オンライン併用型とは、実店舗だけでなくオンラインも活用してポイントを管理できる種類です。主に、チェーン展開しているお店にとって最適な種類です。
ポイント面以外でも、顧客情報や予約情報を管理できる場合が多いです。特に、予約情報の管理については予約日の直前に顧客に対してリマインドメールを配信し、確実に来店してもらえるようなサービスも利用できます。さらに、支払いまでもシームレスで対応できる場合があり、顧客満足度を高めることも可能です。費用面で言えば、実店舗特化型と比較して高価になるものの、費用対効果を考えるとお得感がある方式と言えます。
◇会員管理特化型
会員管理特化型とは、学会や法人など会員制を採用する団体などが利用する際に適した種類です。会員の情報を管理したり、会費を徴収したりする場合に効率よく対応できるサービスが提供されています。
例えば、イベントを開催する際には受付から参加費用の徴収まで一貫しておこなえます。また、ポイント管理やクーポンの発行などの機能があり、会員に対して付与することができます。比較的リーズナブルな費用で利用でき、イベント開催時のみ契約して利用することなども可能です。
3.ポイント管理システムの基本的な機能
ポイント管理システムは、単純にポイントの管理だけをおこなえるシステムではありません。
主に、以下の機能を利用することができます。
・会員管理機能
・ポイント管理機能
・顧客分析機能
・外部システム連携
各機能の詳細は、以下の通りです。
◇会員管理機能
顧客に対してポイントを付与するためには、会員登録を必須としている場合が多いです。会員登録することで、誰がどの程度のポイントを獲得しているのかなどを管理することができます。
会員管理機能には通常、以下の機能が含まれます。
・新規会員登録機能
・仮登録・会員認証・パスワード再送信機能
・会員情報編集機能
店舗などで新規登録をおこない、個人情報の登録を促します。最近では、Webやアプリなどでおこなうケースが一般的です。
最初にメールアドレスの登録をおこなうと、登録したメールアドレスに仮登録メールが配信されます。そして、メールのリンクをクリックすると本登録画面となり、個人情報を入力するとユーザーIDやパスワードが発行されます。その後、システムにログインした状態でサービスを利用することでポイントが付与される仕組みです。
システムにおいては、単に会員登録する仕組み以外にもパスワードを忘れた場合の再設定や会員情報の編集機能を実装して、会員自身が容易に変更できる仕組みを導入することが一般的です。
◇ポイント管理機能
ポイント管理機能には、以下の4つの機能に分けられます。
・ポイント計算管理
・ポイント通帳管理
・有効期限付きポイント管理
・集計・分析
ポイント計算管理では、顧客の購入に応じてポイントを加算・減算し、ポイント通帳管理でこれらの記録を一元的に管理します。有効期限付きポイント管理を通じて、特定のキャンペーンに関連したポイントを発行し、その履歴も追跡できます。集計・分析機能は、購買データやポイントの利用パターンを分析し、マーケティング戦略や販売促進策の策定に役立てることができます。
◇顧客分析機能
ポイント管理システムの基本的な機能として、顧客情報の収集ができる点が挙げられます。例えば、顧客がどのような商品を購入しているのか、どのタイミングで購入しているのかなどのデータを収集することが可能です。収集したデータはポイント管理システムにより分析して、マーケティングに活用することができます。
◇外部システム連携
ポイント管理システムの場合、以下の外部システムと連動できるものが多いです。
・ECサイト
・POSシステム
・POSレジ
特に、POS関連との連携によって在庫管理や顧客の動向管理を容易におこなうことができる点が魅力的です。
4.ポイント管理システムを導入するメリット
ポイント管理システムを導入することによるメリットとして、主に以下の点が挙げられます。
・来客を促進できる
・LTVを向上できる
・顧客行動のデータを収集できる
メリットを活かすことで、より売上を伸ばすことも可能です。
各メリットについて、詳しく解説します。
◇来客を促進できる
ポイント管理システムを導入する最大のメリットとして、来客を促すことができる点が挙げられます。
消費者は、同じ商品を同じ価格で販売している場合、ポイントが還元される方を選択するものです。特に、注目を集めている商品についてポイントを増額するなどの付加価値を付ければ、より注目度を高めて売上を伸ばせる可能性が高まります。さらに、一度顧客を獲得してポイントを付与すれば、リピーターとして再び同じお店を利用してもらいやすいというメリットもあるでしょう。
◇LTVを向上できる
マーケティングの世界では、LTVという指標が用いられる場合が多いです。LTVとは顧客生涯価値(Life Time Value)の略称です。
ある顧客が自社のサービスを利用し始めてから終了するまでの期間、自社が顧客からどれだけの利益を獲得できるかを示す指標となります。
LTVを上昇させるためには、顧客単価を上げたり購入頻度を増やしたりする対策が必須です。そこで、購入金額に応じてポイント付与率を高めて顧客単価を上げたり、リピーターを増やして購入頻度を上げたりしてLTVを上昇させることができます。
◇顧客行動のデータを収集できる
売上アップを目指すためには、顧客動向の分析を適切に実施して次の施策を打ち出すことが重要です。
顧客行動のデータとしては、主に以下を収集することが求められます。
・年齢
・性別
・商品が売れる時間帯・曜日
ポイント管理システムを導入すれば、顧客の購買パターンや好みを詳細に追跡することが可能です。
5.ポイント管理システムを導入するデメリットや注意点
ポイント管理システムは、必ずしもメリットばかりではありません。ポイント管理システムを導入することで、以下のデメリットや注意点があります。
・コストがかかる
・会計処理が増える
・個人情報漏洩のリスクがある
各デメリットについて紹介するので、ぜひ参考にして慎重に導入可否を判断してください。
◇コストがかかる
ポイント管理システムは、基本的に有料サービスです。多くがサブスクリプション型を採用しており、月額費用の負担が必要です。また、導入時の初期費用がかかり、ポイント管理に必要なデバイスも導入しなければなりません。ほかにも、ポイント管理システムを導入した後に運用スタッフが必要となることやポイントの原資を考える必要もあるでしょう。
◇会計処理が増える
ポイント管理システムにより付与したポイントは、基本的に現金と同じ価値で取り扱われるため、適切に会計処理をする必要があります。
2021年4月より、新会計基準として新収益認識基準が導入されました。新収益認識基準に該当する企業の場合、売上金額に応じたポイントを付与したケースにおいて、ポイントを付与した相当の金額を差し引いた売上金額を計上しなければならなくなりました。そして、ポイントを付与した分はポイントが利用された際に売上として計上が必須です。
◇個人情報漏洩のリスクがある
ポイント管理システムでは、顧客情報の管理も対象に含まれます。顧客情報は重要な個人情報となるため、適切な管理が必要です。また、顧客の購買データも重要な情報となり、漏洩しない対策が必須です。
ポイント管理システムでは、各種セキュリティ対策が施されていますが、利用者側がデータ保護規制を遵守して利用する必要があります。もし、情報が漏洩すると企業の信用が失墜するので注意が必要です。
6.ポイント管理システムを比較するポイント
ポイント管理システムには、実に多くの種類がありますが、主に以下の観点で比較してください。
・必要な機能があるか確認する
・導入実績は十分か確認する
・連携できる外部システムを確認する
各比較ポイントについて、詳しく紹介します。
◇必要な機能があるか確認する
ポイント管理システムには多くの付帯機能が付いている場合がありますが、自社が必要とする機能があるかを重視して選ぶことが重要です。どのポイント管理システムでも、最低限のポイントサービスに関する機能が実装されています。それ以外に、顧客分析を重視したい場合は顧客情報を適切に分析できるシステムの導入がおすすめです。
逆に、自社にとって全く不要な機能があると、無駄な費用が発生する可能性があります。以上から、自社にとって必要な機能を明確にして、その機能があるポイント管理システムを選定してください。
◇導入実績は十分か確認する
実績のあるシステムは、安定性や信頼性が高く、導入後のトラブルが少ない傾向にあります。また、実際に使用している他の企業のフィードバックを参考にすることで、システムの機能性やユーザビリティの評価の確認が可能です。適切なシステム選定は、導入後の運用効率や顧客満足度の向上に直結するため、確認することが大切と言えるでしょう。
◇連携できる外部システムを確認する
多くの顧客の定着を図りたい場合、外部システムとの連携ができるシステムを導入しましょう。大手ECサイトやポータルサイトとの連携によって、ポイントを利用できるようになればより幅広い顧客を獲得できるチャンスが広がります。また、顧客満足度の向上も図ることができるでしょう。
7.ポイントシステムを導入する手順
ポイントシステムを導入するステップとして、以下の流れで進めてください。
1. 目的の明確化
2. 必要な機能の検討
3. システム選定
4. システム導入
5. モニタリング
各ステップの詳細は、以下の通りです。
◇目的の明確化
最初のステップとして、何を目的にポイント管理システムを導入するのかを明確にすることが重要です。自社が抱える問題や特性などをしっかりと分析して、目的に合った種類のポイント管理システムを導入する必要があります。
例えば、複数のグループ店舗でバラバラとなっているポイントサービスを共通ポイントとして、相乗効果を図りたいなどの目的を挙げる企業もあります。ポイント管理システムによって強みが異なるため、目的を明確にすることはとても重要なステップです。
◇必要な機能の検討
ポイント管理システムを導入する目的を明確にしたら、ポイント管理システムに必要な機能を検討します。
例えば、知名度がまだ低いお店が新規顧客を獲得したいと考える場合、顧客が来店を決めるきっかけを作るトリガーが必要です。このような状況では、初めて来店する顧客に初回割引を提供することが有効なきっかけとなるでしょう。このため、クーポンやその他の販促機能が必要と考えられます。
このように、ポイント管理システムに求められる機能を事前に洗い出しておくことは、システムの導入の成功に不可欠と言えるでしょう。
◇システム選定
欲しい機能を明確にしたら、実際に導入するシステムの選定をおこないます。基本的に、1つのシステムだけを検討するのではなく、複数のシステムを候補に挙げて選定することをおすすめします。
また、導入コストやランニングコスト、実績、評判などを十分加味して選定してください。候補を選定したら、それぞれに見積りを取得して最終的に導入するシステムを決めましょう。
◇システム導入
利用するシステムを選定して契約を締結したら、システムの導入作業に入ります。基本的にはサービス提供者がセットアップなどをおこなってくれますが、場合によっては自社のデバイスにソフトウェアなどをセッティングする必要があります。
システム導入時には使用方法や管理方法を説明されますが、今後管理を担当するスタッフが立ち会い、習得できるようにすることが大切です。
トラブル発生時の対処方法などもしっかりと確認しておくことをおすすめします。
◇モニタリング
ポイント管理システムを導入したら、それで終わりではありません。あくまでも、ポイント管理システムは目的を達成するためのツールであり、具体的に目的を達成しなければ意味がありません。
そこで、KPIに対しての達成度合いをモニタリングする必要があります。
例えば、新規顧客を増やしたいという目的で導入した場合、新規顧客数がKPIとなり増減を監視すれば目標の達成有無を容易に判断可能です。KPIが見える化されると、目標達成時にはモチベーションアップを、目標未達時には次の施策を取るためのきっかけとなります。
8.複数チャネルを統合可能なポイント管理サービス「fannaly(ファンナリー)」
ポイント管理システムの導入は、単純にポイントサービスを導入できるだけでなく、顧客情報の管理や分析などもおこなえるので、ぜひ検討したいものです。
CRM(会員・ポイント)の制度設計から基盤構築までをトータルでご支援しているプリズマティクスは、APIを活用し複数チャネルとの統合が可能なSaaS/PaaSで使える会員・ポイント管理システム「fannaly(ファンナリー)」を提供しています。
また、約9,500万人が利用しているLINEミニアプリを標準搭載で、すぐにスタートも可能です。
以下の課題等があるかたは、ぜひfannaly(ファンナリー)の導入をご検討ください。
・ライト層へのアプローチで顧客頻度を増加させたい
・従来のポイント制度「1円=1ポイント」ではファンが増えない
・店舗やEC等、複数チャネルと連携し、会員情報を一元管理したい
MAU数に連動した料金体系を採用しており、利用状況に応じて適切な費用負担で利用可能であり、スマホアプリのダウンロードが不要なため、利用者側にもメリットが多いです。
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