プリズマジャーナルTOPポイントサイトの仕組みとは? 掲載するメリットや危険性について解説
ポイントサイトの仕組みとは? 掲載するメリットや危険性について解説

ポイントサイトの仕組みとは? 掲載するメリットや危険性について解説

自社の知名度や売上をアップさせる方法の一つとして、ポイントサイトへの広告掲載や、自社でのポイントシステムの運用があります。しかしポイントサイトに広告を載せる場合、仕組みや注意点を理解していないと、思うように効果が上がらないかもしれません。

そこでこの記事では、ポイントサイトが持つメリットや広告掲載時にやっておくべきこと、自社でポイントサイトを運用する際のコツなどを解説します。

1.ポイントサイトとは

ポイントサイトとは、会員(消費者)が指定された行動を取ることでポイントを貯められるサイトのことです。
特別なスキルを持っていなくても気軽に始められ、家計の節約にもつながることから多くの人に利用されています。

ポイントサイトの仕組み

ポイントサイトに登録すると、サイト経由でアンケート回答や、広告の閲覧、指定されたゲームのプレイなどを行うことでポイントを貯めることができます。
会員が本当にその行動をしたかを確認するために、cookie(クッキー)と呼ばれる技術を活用しています。
基本的に、ポイントサイトは会員登録もサイトの利用も無料です。
特定の商品を購入することでポイントが貯まるなどのケースを除けば、ポイントも無料で手に入ります。
そして300ポイントや500ポイントなど、ある程度ポイントが貯まると、現金やギフト券などへの交換が可能です。
会員にとっては無料でできる行動を積み重ねることで、現金など報酬を手に入れられる点が魅力となっています。

ポイントサイトのビジネスモデル

会員は無料でポイントを貯めることができますが、このポイントの元となる資金は企業が支払う広告料でまかなわれています。
企業は広告料を支払ってポイントサイトに広告を掲載し、自社商品の知名度アップなどの効果を得ています。
そしてポイントサイトの運営元は、企業から受け取った広告料の一部を会員にポイントとして付与し、残りの金額でサイトを運営しているのです。

2.ポイントサイトに掲載する4つのメリット

ポイントサイトに広告を出すことで、おもに下記の4つのメリットを得られます。

運用にコストや時間がかからない

ポイントサイトへの広告掲載は、基本的にASP(アフィリエイトサービスプロバイダ、広告を掲載してほしい企業と広告を載せたいサイトをつなぐ業者)を通して行います。
すでにASPを通してアフィリエイト広告を利用しているなら、少ない手間で広告掲載を始めることが可能です。
これから新規登録する場合も、それほど時間をかけずに審査や登録作業を終えられるでしょう。
成果報酬型の料金プランで契約できるポイントサイトでは、掲載そのものは無料で行えることもあります。
この場合、料金は広告掲載後の成果に応じて支払うため、コストがかかりすぎることもありません。

認知度が向上する

多くの企業がポイントサイトを運営しており、中には1,000万人以上の会員を抱える人気サイトもあります。
こうした大手サイトに広告を掲載することで、比較的低コストで多くの会員に自社を知ってもらうことが可能です。
さらに、Googleなどの広告とは異なる新たな顧客層にもアプローチできる可能性があります。
例えば、商品の購入を条件にポイントを付与するタイプの広告では、積極的に買い物をする層の顧客を獲得しやすくなります。
また、広告動画を視聴することでポイントを付与する形式であれば、最後まで広告を見てもらえるため、商品の特徴をしっかりと伝えることができるというメリットがあります。
ポイントサイトを活用した広告は、効果的に自社の認知度を高める手段の一つです。

アクション率やCV率の向上が期待できる

例えば「この商品を購入するとポイントをプレゼント」という条件で広告を掲載すると、広告を見た会員は「お得になるから買ってみようかな」と前向きに購入を検討する可能性があります。
以前からあなたの会社の商品を知っていた会員も、「この機会に買ってみよう」という気持ちになるかもしれません。
ここぞというときに売上を上げたいときには、期間限定でポイントの付与率をアップさせる方法もおすすめです。
いつも以上にお得な状態を作り出すことで、短期間で多数の注文を得られるでしょう。
このようにポイントの存在が購入を後押しし、CV率を上げる効果を期待できます。

安定して新規顧客を獲得できる

ポイントサイトの会員は、ポイントを貯めるために何度もサイトを訪れる傾向があります。
そのため、安定したアクセス数が期待でき、SEOなどの施策に比べて新規顧客を継続的に獲得しやすくなります。
さらに、ポイントサイトへの新規登録者数は年々増加しています。
これにより、既存の会員が自社の商品を一通り購入した後でも、新しい会員が次の顧客となる可能性が高まります。
ポイントサイトを活用することで、持続的に新規顧客を獲得できる仕組みが構築できるのです。

3.ポイントサイトへの掲載はやめたほうが良い? その危険性・注意点

ポイントサイトへ広告を出せば多くのメリットを得られますが、その反面、注意すべき点もあります。
広告を出す前に確認しておきましょう。

ポイント付与上限を決めておく

ポイントサイトの会員には、「ポイントを獲得するために商品を購入する」層が一定数存在します。
このようなケースを想定し、ポイント付与の上限を事前に設定しておくことが重要です。
もし自社でポイント付与の上限を決めていない場合、ポイントサイト側が付与額を設定することになります。
多くの場合、成果報酬として支払う金額の50%が会員へのポイント付与額となります。

付与ポイントが高額になると、ポイント目的の大量注文が発生する可能性があります。
一見メリットがあるように感じますが、注文商品を転売し、ポイントだけを得ようとする会員が出てくるリスクもあります。
これを防ぐためには、「商品価格の〇%まで」や「1回の注文で〇円まで」といった明確なポイント付与条件を設定しましょう。
事前にルールを設けることで、健全なポイント運用が可能になります。

成果報酬額を調整する

成果報酬型の料金プランでは、広告の成果に応じて料金が発生します。
しかし、予想以上に成果が出た場合、予算をオーバーする可能性があるため注意が必要です。
特にポイント付与率が高いと、ポイント目当ての注文が殺到することがあります。
これを防ぐためには、商品単価に対してやや低めのポイント付与率を設定することをおすすめします。
付与ポイントを抑えることで、ポイント目的の注文を減らし、成果報酬として支払う料金を調整できます。

また、一部のポイントサイトでは広告を緊急停止できる機能がありますが、停止が反映されるまで1週間程度かかることもあります。
そのため、停止に頼らず、事前に報酬額を調整しておくことが重要です。
さらに、ポイントサイトの機能を活用し、予算上限を設定しておくことも効果的です。
これにより、想定外のコスト発生を防ぎ、安定した運用が可能になります。

注釈は細かく記載する

ポイントサイトに広告を掲載する際は、細かい注釈を記載することが重要です。たとえば、「初めて商品を購入した顧客のみ」や「サブスクリプション型のサービスを3ヶ月以上継続した顧客のみ」といった条件をつけたい場合は、必ず明記しましょう。
一部の会員は、初回限定のポイントを繰り返し獲得するために、名前を変えて何度も申し込むことがあります。
こうした不正を防ぐには、「過去に申し込み履歴がある場合は対象外」といった文言に加え、以下のような具体的な条件を記載することが効果的です。

・「1世帯あたり1回の申し込みまで有効」
・「転売目的と判断される場合は対象外」

このように細かい注釈を設けることで、ポイントシステムの健全な運用が実現しやすくなるでしょう。

4.安全なポイントサイトを運用するための方法

ポイントサイトに広告を掲載するのではなく、自社でポイントサイトを作って運用するという方法もあります。
ただし、ポイントサイトには「怪しい」「やめたほうがいい」というイメージを持つ人もいるため、安心して利用してもらえるよう、下記の点に気をつけましょう。

会員数を増やす

消費者がポイントサイトの安全性を知る基準としてチェックしているのが会員数です。
会員の数が多ければ、多くの人に支持される安全なサイトだと判断してもらえます。

ユーザーに対しての還元率を高くする

会員のアクションに対するポイント還元率を高めに設定することで、お得感が増し、会員が積極的に利用してくれるようになります。
「ポイントを稼ぎやすいサイトでポイ活したい」という消費者に、新規登録を促しやすくなるというメリットもあります。
しかし、あまりにも報酬が高いと、かえって怪しいサイトではないかと疑われる恐れもあるため、ほかのポイントサイトの還元率なども参考にしながら検討しましょう。
また、還元率をあまり高くできない場合は、下記のような工夫をすると、会員に喜ばれるサイトになります。

・ポイントの有効期限を長めに設定する
・現金やギフト券への交換に必要なポイント数を低めにする
・ギフト券などに交換する際の交換レートを高めにする

個人情報の取扱に注意をする

消費者の中には「ポイントサイトに登録したら、自分の個人情報が流出したり悪用されたりするのではないか?」と心配している人もいます。個人情報を適切に取り扱っていると認定された企業だけが使用できるプライバシーマークや、情報セキュリティに関する国際規格であるISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などを取得することで、運営会社が信頼できることを客観的に示すことができます。
もちろん取得するだけでなく、従業員のセキュリティ意識向上や、定めた対策が徹底されているか定期的なチェックも行いましょう。

5.ポイントサイトの仕組みを企業で活用する方法

ポイントサイトへの広告掲載に不安がある、または自社でポイントサイトを立ち上げるのは難しいと感じる場合は、「個性的なポイントプログラムを導入する」方法がおすすめです。
ポイントサイトの利用を検討する背景には、売上や認知度の向上を目指しているケースが多いでしょう。
しかし、自社で魅力的なポイントプログラムを構築・運用できれば、ポイントサイトに依存せずとも同様の効果を期待できます。
例えば、「100円の購入につき1ポイント付与」といったシンプルなシステムにとどまらず、以下のような工夫を加えることで、会員が定期的に自社のサイトを訪れるようになります。

・クイズに回答するだけでポイント付与
・来店やサイト訪問でポイント付与

自社独自のポイントプログラムを通じて、顧客のエンゲージメント向上とリピーターの獲得を図りましょう。

6.自社でのポイントシステム導入なら「fannaly(ファンナリー)」

自社で個性のあるポイントシステムを導入したいときには、プリズマティクス株式会社が運営しているポイント管理システム「fannaly(ファンナリー)」の利用がおすすめです。

「fannaly(ファンナリー)」では、購買だけではなく、日々の行動もポイントに設定可能で、企業や店舗の魅力を伝える機会を増やし、顧客のファン化を促すことが可能です。
例えば、クイズに回答するとポイントが付与される「チャレンジ」も利用できます。貯めたポイントは商品・サービスの購買のみならず、クーポンや特典に変更して使用することもできます。

「どんな工夫をすれば個性的なポイントシステムになるのかわからない」という場合は、会員制度の設計段階からのサポートも可能です。様々な企業のポイントシステム導入を支援してきた実績を生かし、あなたの会社の業種・業態に適したポイントシステムをご提案します。

自社でポイントシステムを導入したい人はぜひお問い合わせください。

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