プリズマジャーナルTOPポイントシステム導入にはどんな費用がかかる? 相場など解説
ポイントシステム導入にはどんな費用がかかる? 相場など解説

ポイントシステム導入にはどんな費用がかかる? 相場など解説

本記事では、ポイントシステムの導入とその際の費用について説明していきます。
ポイントシステムの仕組みや導入費用を抑えるポイントなどを詳しく紹介いたします。
ポイントシステム導入を検討されている企業の方や、事業会社で会員・ポイントCRM基盤の導入、ECサイトの構築を検討されている担当者、ビジネスオーナーの方に役立つ記事になっています。
ぜひ最後までご覧ください。

1.ポイントシステムの仕組みと種類

ポイントシステムの種類として、独自ポイントサービスと共通ポイントサービスがあります。

独自ポイントサービス

独自ポイントとは、自社の商品やサービスの利用に応じて、ユーザーにポイントを付与する仕組みです。
付与されたポイントは、自社のサービス利用時にのみ使用可能なため、システムの運用に柔軟性があり、他社との差別化がしやすいというメリットがあります。
ただし、デメリットも存在します。他社サービスでは使えないため、自社のユーザー以外にとっては魅力が少なく、新規顧客の獲得が難しい点が挙げられます。また、システムをゼロから構築する必要があるため、開発コストがかかることも課題です。

共通ポイントサービス

共通ポイントとは、既にあるポイントプログラムに加盟するサービスで、業種業態を問わずあらゆる企業、店舗が参画できる点が特徴です。多種多様な加盟店間での相互利用が見込め、また共通ポイントの知名度を利用することもできるため、来店率向上や新規顧客獲得コストの軽減が期待できる点がメリットです。
デメリットとしては、ポイントの発行元にシステムを依存しているため、独自性を打ち出しにくい点が挙げられます。
また加盟店間でのポイントの相互利用が可能であるため、必ずしもユーザーの囲い込みに向いているとは言えず、リピート率向上へ向けた施策を別途、講じる必要があります。

2.ポイントシステム導入にかかる費用

ポイントシステム導入にかかるコストとして、主に以下の7つの項目があげられます。

・初期導入費用
・運用費用
・ポイント付与にかかる費用
・ポイントサイト制作費用・運営費用
・プロモーション・告知にかかる費用
・ポイントカード制作費用
・対応機器の導入費用

それぞれ説明していきます。

初期導入費用

ポイントシステムの初期導入費用は、システムを自社開発するか、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)を導入するかにより大きく異なります。
かつては、大規模開発費を負担してでも自社開発にこだわるケースが多く見られましたが、現在の潮流として、より安価なASPの導入を選択する企業、店舗が多くなっています。
ASPは、何百ものユーザー企業に導入されてきたことで、汎用性、カスタマイズ性が備わっており、ポイントサービスの設計と運用を想定の100%に近いレベルで対応できるなど、導入企業から高い満足度を得ています。

運用費用

ポイントシステムは中長期の運用を前提としているため、導入前には初期費用だけでなく、年額の運用費用も考慮する必要があります。さらに、システムのアップグレードや新たなソフトウェアの追加など、導入後に発生する可能性のある費用も見積もっておくことが重要です。この点については、導入前にシステムベンダーとしっかり確認しておきましょう。
国内には多くのシステムベンダーが存在しており、業種や業態、企業規模によって提供されるサービス内容や費用が大きく異なる点も押さえておくべきポイントです。

ポイント付与にかかる費用

ユーザーにポイントを付与する際に発生する費用は、ポイントシステムを運営する上で最も重要な予算の一つです。
ポイントを付与する際は、会計上でマイナス処理が行われます。
共通ポイントシステムの場合、ポイント発行時に運営企業へ費用を支払う仕組みになっています。
また、ユーザーの規模に応じて費用が変動することも理解しておく必要があります。
例えば、ユーザー数が数千人と数万人では、ポイントの発行数が大きく異なり、かかる費用にも差が出ます。
導入前に、ポイント付与にかかる費用のイメージを持ち、予算を立てておくことが重要です。

ポイントサイト制作費用・運営費用

ポイントサービスを導入する際は、管理システムとユーザー向けのサイトシステムを分けて考える必要があります。
管理システムは自社開発やASP(アプリケーションサービスプロバイダー)が該当しますが、企業によっては独自性を打ち出すためにユーザー向けサイトにも力を入れることがあります。
この場合、サイトのデザインや機能へのこだわりによって、予算は大きく変動します。
ポイントシステムと連携し、サイトやアプリ内でゲームコンテンツなどを導入する企業は、それに伴うコンテンツ開発費用も考慮する必要があります。導入の段階で、必要なシステムやコンテンツの規模を明確にし、全体の費用感を把握しておくことが重要です。

プロモーション・告知にかかる費用

ポイントシステムの存在をユーザーに認知してもらうためのプロモーション費用も、忘れてはならない重要な要素です。
すべての企業が自社ユーザーと簡単にコミュニケーションを取れるわけではありません。
特に電気やガスなどのインフラ事業者では、ユーザー数が非常に多いため、サービスの告知や案内を行うためのプロモーション費用が発生します。このような場合、使用する広告媒体によって費用が大きく変動します。
効果的な告知を行うためには、費用対効果を最大化することを意識し、適切な媒体を選定することが重要です。

ポイントカード制作費用

リアルな店舗を有している企業においては、手渡しでポイントカードを渡すことになるため、デザインや印刷代金などポイントカードの制作費用が発生します。この場合、カードの発行数によって費用は変動します。
発注量が多ければ単価は安くなりますが、あまりに多く見積もれば、余剰在庫を抱える可能性があり、逆に小さく見積もると機会損失を招くおそれがあります。
こうしたリスクを避けるためには、プロモーションの効果やユーザー数の推移を見極め、適切な発行枚数を算出することが重要です。
費用対効果を考慮し、バランスの取れた計画を立てましょう。

対応機器の導入費用

ポイントカードを導入する企業や店舗では、カードに対応した機器の導入が欠かせません。
具体的には、カードを読み取るカードリーダーと、ポイントカードと連携可能なPOSレジの費用を考慮する必要があります。
カードリーダーの価格は数千円から高額なものでは10万円以上になることもあります。POSレジに関しては、月額無料のものから1万円以上のものまで幅広く存在します。
費用を抑えるために機器を一括購入する選択肢もあるため、ポイントシステム導入前に、自社のユーザー規模や必要な機能をしっかりと把握しておくことが重要です。

3.ポイントステムの導入費用を抑えるポイント

ポイントシステムの導入費用を抑えるポイントとして、以下の2点を押さえておきましょう。

運用を外部に委託する

ポイントシステムの運用を外部に委託することは、コストを抑える効果的な方法です。
専門知識を持つ外部業者に任せることで、自社で運用するよりも高い成果を期待できます。
自社運用の場合、適切な人材の確保が難しいうえ、技術や最新トレンドへの理解を一から学ぶ必要があります。
一方で、外部に委託すれば、豊富な経験と専門知識を持つ業者が対応してくれるため、安心して任せられます。
また、トラブル対応を含めたシステム管理を包括的に契約することで、月額または年間費用の見通しが立てやすく、予算の管理がしやすくなります。結果として、費用面での安心感も得られるでしょう。

運用を自動化する

ポイントシステムの導入費用を抑える方法として、運用の自動化は非常に効果的です。
これにより人件費の削減や作業効率の向上が期待できます。
特に、会員データの更新、ポイントの付与・管理といった工程で自動化は大きな効果を発揮します。
人的エラーのリスクが減り、正確なデータ処理が可能になるため、安定した運用環境を構築できます。
結果として、運用担当者の負担が軽減され、より戦略的な業務に集中できるようになるでしょう。
自動化はユーザーにとってもメリットがあり、スムーズな対応による満足度の向上やリピート率の増加を期待できます。さらに、ユーザーの購買履歴や属性データを効率的に分析できるため、パーソナライズされたマーケティング施策の実施にもつながります。

4.ポイントシステム選びのポイント

ポイントシステムの選定には、どのような要素を重視すれば良いのでしょうか。
以下の2点をご紹介します。

ポイントシステムの機能性・操作性

ポイントシステムを選定する際は、機能性と操作性を最優先に考えましょう。
単にポイントを付与するだけでは、ユーザーに十分な魅力を感じてもらえず、リピート率の向上も期待しにくくなります。
ユーザーを定着させるためには、他社と差別化できる豊富な機能を備えたポイントシステムが必要です。
これは、特に独自ポイントの導入を検討している企業や店舗にとって重要なポイントです。

例えば、「誕生日ポイントの付与」や「ポイントで顧客ランクが上がる」といったユニークな仕組みがあれば、ユーザーのロイヤルティが徐々に高まります。さらに、誰でも簡単に操作できる使いやすいシステムであれば、より強固な運用基盤が築かれ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

提供会社のサポート体制

ポイントシステム導入の初期段階では、エラーや不具合などのトラブルが発生しやすく、運用担当者が分からないことも少なくありません。こうした状況で、すぐに適切なサポートを受けられないと、円滑な運用が妨げられる可能性があります。
そのため、提供会社のサポート体制をしっかり確認しておくことが非常に重要です。
特に、深夜や土日祝日に営業する店舗では、提供会社のサポート対応時間を事前に把握しておく必要があります。
また、導入後にはシステムのアップデートや設定変更など、運用側が対応しなければならない作業が発生することもあります。
その際、提供会社が充実したマニュアルやFAQを用意しているかどうかも、重要な検討ポイントとなります。

 

5.まとめ

ポイントシステムを導入する際は、中長期的な視点で費用を検討することが重要です。
独自ポイントの導入を検討されている方には、「fannaly(ファンナリー)」がおすすめです。

ユーザーとのエンゲージメント向上やロイヤルティ強化を支援する、会員・クーポン・ポイント管理システム「fannaly(ファンナリー)」は、SaaSやPaaSのほか、POS、EC、データ分析基盤など、既存システムとの連携を考慮した設計になっています。
これにより、ブランドやチャネルごとに分散している会員情報を一元化することが可能です。

購買だけではなく日々の行動もポイントに設定可能で、企業や店舗の魅力を伝える機会を増やし、ユーザーのファン化を促すことが可能です。LINEミニアプリを標準搭載しており、低コストかつスピーディーにポイントカードを導入いただけます。

ポイントシステムの導入を通じて、顧客満足度の向上と売上拡大を目指す方は、ぜひ「fannaly(ファンナリー)」をご検討ください。

この記事をシェアする
Facebook