プリズマジャーナルTOPポイント管理システムのメリット、選び方、導入費用など紹介
ポイント管理システムのメリット、選び方、導入費用など紹介

ポイント管理システムのメリット、選び方、導入費用など紹介

「ポイント管理システムとは?」
「ポイント管理システムの導入費用はどれくらい?」
という疑問をお持ちではありませんか?

本記事ではそんな疑問に役立つ内容を
・ポイント管理システムの基本的な機能や導入費用
・ポイント管理システムを導入するメリットと注意点
・ポイント管理システムを比較するポイントと導入する手順
について解説します。

ポイント管理システムを導入すべきか迷っている方には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.ポイント管理システムとは

ポイント管理システムとは、各種サービスを利用した顧客にポイントを付与し、そのポイントを管理するためのシステムのことです。
従来は実店舗でポイントカードを発行しポイントを貯めるシステムが採用されていました。
しかし、現在はポイントのデジタル化が進んでおり、ポイント管理システムの必要性が高まっています。

2.ポイント管理システムの仕組み

多くのポイント管理システムでは、顧客が支払った金額のうち数%を還元する仕組みが採用されています。
顧客は貯めたポイントを次回以降の買い物や特典に利用することが可能です。顧客にとってお得なシステムなので、新規顧客やリピーターの獲得も実現できます。
従来の紙のポイントカードで貯める方式とは異なり、現在はポイントがデータベース化されていることが多いです。
顧客は会員画面から貯まったポイントを確認したり、特典を利用したりできます。

3.ポイント管理システムの種類・費用・選び方

ポイント管理システムには、主に以下の種類があります。
・実店舗特化型
・実店舗・オンライン併用型
・会員管理特化型
自社のサービス内容によって、最適な方法を選択することが重要です。

◇実店舗特化型

実店舗特化型とは、主に個人商店や美容院・サロン、飲食店などのポイント管理に特化したシステムです。
物理的なポイントカードやアプリなど、顧客の属性に応じてポイントの管理方法を決められる点が特徴と言えます。
中にはポイントカードに記載されているQRコードにアクセスすると、ポイント管理画面にアクセスできるシステムもあります。
「実店舗で気軽にポイントサービスを導入したい」「ポイントカードをデジタルに移行したい」という場合に実店舗特化型を選択すると良いでしょう。

◇実店舗・オンライン併用型

実店舗・オンライン併用型とは、実店舗・オンラインどちらのポイント管理にも強みを持ったシステムです。
ECサイトを導入している場合、実店舗とオンラインのポイントを一括で管理できるだけでなく、実店舗とECサイトのどちらにも顧客を誘導できます。
「ECサイトでもポイントを付与したい」「実店舗とECサイトを連携させたい」という方は、実店舗・オンライン併用型を選びましょう。

◇会員管理特化型

会員管理特化型とは、学会や法人など会員制を採用する団体などが利用する際に適した種類です。会員の情報を管理したり、会費を徴収したりする場合に効率よく対応できるサービスが提供されています。

例えば、イベントを開催する際には受付から参加費用の徴収まで一貫しておこなえます。また、ポイント管理やクーポンの発行などの機能があり、会員に対して付与することができます。比較的リーズナブルな費用で利用でき、イベント開催時のみ契約して利用することなども可能です。

4.ポイント管理システムにかかる費用

それでは、ポイント管理システムを利用するにあたって、どのような費用がかかるのでしょうか?

初期費用

ポイント管理システムを導入するにあたり、まずは初期費用がかかります。
特に設計や構築を一から行うスクラッチ開発の場合、初期費用は高額になりやすいです。
一方、既存のクラウドサービスを利用する場合は初期費用を抑えられます。
自社・自店舗特有のポイントサービスを展開したいという希望がない限り、既存のクラウドサービスを利用することをおすすめします。

ランニングコスト

初期費用以外にもランニングコストについて検討する必要があります。ランニングコストは月額/年間使用料金、機能追加、オプションなどにかかる費用のことです。
スクラッチ開発の場合、アップデートや改修などがない限り、ランニングコストは発生しません。
一方、既存のクラウドサービスの場合は月額費用などのランニングコストが発生します。

5.ポイント管理システムの基本的な機能

ポイント管理システムにはさまざまな機能が搭載されています。以下で代表的な機能を確認していきましょう。

・会員管理機能
・ポイント管理機能
・顧客分析機能
・外部システム連携
各機能の詳細は、以下の通りです。

◇会員管理機能

顧客に対してオンラインでポイントを付与するためには、会員登録を必須としている場合が多いです。会員登録してもらうことで、誰がどの程度のポイントを獲得しているのかなどのデータを管理することができます。

会員管理機能には通常、以下の機能が含まれます。
・新規会員登録機能
・仮登録・会員認証・パスワード再送信機能
・会員情報編集機能

最初にメールアドレスの登録をおこなうと、登録したメールアドレスに仮登録メールが配信されます。そして、メールのリンクをクリックすると本登録画面となり、個人情報を入力するとユーザーIDやパスワードが発行されます。その後、システムにログインした状態でサービスを利用することでポイントが付与される仕組みです。

システムにおいては、単に会員登録する仕組み以外にもパスワードを忘れた場合の再設定や会員情報の編集機能を実装して、会員自身が容易に変更できる仕組みを導入することが一般的です。

◇ポイント管理機能

ポイント管理機能には、以下の4つの機能に分けられます。
・ポイント計算管理
・ポイント通帳管理
・有効期限付きポイント管理
・集計・分析

ポイント計算管理では、顧客の購入に応じてポイントを加算・減算し、ポイント通帳管理でこれらの記録を一元的に管理します。有効期限付きポイント管理を通じて、特定のキャンペーンに関連したポイントを発行し、その履歴も追跡できます。

集計・分析機能では、購買データやポイントの利用パターンを分析し、マーケティング戦略や販売促進策の策定に役立てることができます。

◇顧客分析機能

ポイント管理システムの基本的な機能として、顧客情報の収集ができる点が挙げられます。例えば、顧客がどのような商品を購入しているのか、どのタイミングで購入しているのかなどのデータを収集することが可能です。収集したデータはポイント管理システムにより分析して、マーケティングに活用することができます。

◇外部システム連携

ポイント管理システムの場合、以下の外部システムと連動できるものが多いです。
・ECサイト
・POSシステム
・POSレジ
特に、POS関連との連携によって在庫管理や顧客の動向管理を容易におこなうことができる点が魅力的です。

6.ポイント管理システムを導入するメリット

ポイント管理システムを導入するメリットは以下の通りです。
・来客を促進できる
・LTVを向上できる
・顧客行動のデータを収集できる

各メリットについて、詳しく解説します。

◇来客を促進できる

ポイント管理システムを導入する最大のメリットとして、来客を促せる点が挙げられます。

消費者は、同じ商品を同じ価格で販売している場合、ポイントが還元される方を選択するものです。特に、注目を集めている商品についてポイントを増額するなどの付加価値を付ければ、より注目度を高めて売上を伸ばせる可能性が高まります。さらに、一度顧客を獲得してポイントを付与すれば、リピーターとして再び同じお店を利用してもらいやすいというメリットもあるでしょう。

◇LTVを向上できる

マーケティングの世界では、LTVという指標が用いられることがあります。LTVとは顧客生涯価値(Life Time Value)の略称で、
ある顧客が自社のサービスを利用し始めてから終了するまでの期間、自社が顧客からどれだけの利益を獲得できるかを示す指標のことです。
LTVを上昇させるためには、顧客単価を上げたり購入頻度を増やしたりする対策が必須です。そこで、購入金額に応じてポイント付与率を高めて顧客単価を上げたり、リピーターを増やして購入頻度を上げたりすればLTVを上昇させられるのです。

◇顧客行動のデータを収集できる

売上アップを目指すためには、顧客動向の分析を適切に実施して次の施策を打ち出すことが重要です。

ポイント管理システムでは、主に以下の情報を収集できます。
・年齢
・性別
・商品が売れる時間帯・曜日
ポイント管理システムを導入すれば、顧客の購買パターンや好みを詳細に追跡することが可能です。

7.ポイント管理システムを導入するデメリットや注意点

ポイント管理システムの導入で、必ずしもメリットばかりをを得られるわけではありません。ポイント管理システムを導入するデメリットや注意点は以下の通りです。
・導入費用・コストがかかる
・会計処理が増える
・個人情報漏洩のリスクがある
各デメリットについて理解して、慎重に導入可否を判断してください。

◇導入費用・コストがかかる

ポイント管理システムは、基本的に有料サービスです。多くがサブスクリプション型を採用しており、月額費用の負担が必要です。また、導入時の初期費用がかかり、ポイント管理に必要なデバイスも導入しなければなりません。ほかにも、ポイント管理システムを導入した後に運用スタッフが必要となることやポイントの原資を考える必要もあるでしょう。

◇会計処理が増える

ポイント管理システムにより付与したポイントは、基本的に現金と同じ価値で取り扱われるため、適切に会計処理をする必要があります。

2021年4月より、新会計基準として新収益認識基準が導入されました。新収益認識基準に該当する企業の場合、売上金額に応じたポイントを付与したケースにおいて、ポイントを付与した相当の金額を差し引いた売上金額を計上しなければならなくなりました。そして、ポイントを付与した分はポイントが利用された際に売上として計上が必須です。

◇個人情報漏洩のリスクがある

ポイント管理システムでは、顧客情報の管理も対象に含まれます。顧客情報は重要な個人情報となるため、適切な管理が必要です。また、顧客の購買データも重要な情報となり、漏洩しない対策が欠かせません。
ポイント管理システムでは、各種セキュリティ対策が施されていますが、利用者側がデータ保護規制を遵守して利用する必要があります。もし、情報が漏洩すると企業の信用が失墜するので注意が必要です。

8.ポイント管理システムを比較するポイント

ポイント管理システムには、実に多くの種類がありますが、主に以下の観点で比較してください。
・必要な機能があるか確認する
・導入実績は十分か確認する
・連携できる外部システムを確認する
各比較ポイントについて、詳しく紹介します。

◇必要な機能があるか確認する

ポイント管理システムには多くの付帯機能がありますが、自社が必要とする機能があるかを重視して選ぶことが重要です。どのポイント管理システムでも、最低限のポイントサービスに関する機能が実装されています。それ以外に、顧客分析を重視したい場合は顧客情報を適切に分析できるシステムの導入がおすすめです。

逆に、自社にとって不要な機能があると、無駄な費用が発生する可能性があります。以上から、自社にとって必要な機能を明確にして、その機能があるポイント管理システムを選定してください。

◇導入実績は十分か確認する

実績のあるシステムは、安定性や信頼性が高く、導入後のトラブルが少ない傾向にあります。また、実際に使用している他の企業のフィードバックを参考にすることで、システムの機能性やユーザビリティの評価の確認が可能です。適切なシステム選定は、導入後の運用効率や顧客満足度の向上に直結するため、導入実績を確認することが大切と言えるでしょう。

◇連携できる外部システムを確認する

多くの顧客の定着を図りたい場合、外部システムとの連携ができるシステムを導入しましょう。大手ECサイトやポータルサイトとの連携によって、ポイントを利用できるようになればより幅広い顧客を獲得できるチャンスが広がります。また、顧客満足度の向上も図ることができるでしょう。

9.ポイントシステムを導入する手順

ポイントシステムの導入の詳細は、以下の通りです。

◇目的の明確化

最初のステップとして、ポイント管理システムの導入目的を明確にすることが重要です。自社が抱える問題や特性などをしっかりと分析して、目的に合った種類のポイント管理システムを導入する必要があります。
例えば、複数のグループ店舗でバラバラとなっている企業があるとします。その場合、ポイント管理システムの導入目的は「ポイントサービスの統一化」となり、多店舗経営に特化したサービスを選ぶことが求められます。
ポイント管理システムによって強みが異なるため、目的を明確にすることはとても重要なステップです。

◇必要な機能の検討

ポイント管理システムを導入する目的を明確にしたら、自社・自店舗に必要な機能を検討します。
例えば、知名度がまだ低いお店が新規顧客を獲得したいと考える場合、顧客が来店を決めるきっかけを作るトリガーが必要です。このような状況では、初めて来店する顧客に初回割引を提供することが有効なきっかけとなるでしょう。このため、クーポンやその他の販促機能が必要と考えられます。

このように、ポイント管理システムに求められる機能を事前に洗い出しておくことは、システムの導入の成功に不可欠と言えるでしょう。

◇システム選定

必要な機能を明確にしたら、実際に導入するシステムを選定します。
基本的に、1つのシステムだけを検討するのではなく、複数のシステムを候補に挙げて選定することをおすすめします。
また、導入コストやランニングコスト、実績、評判などを十分加味して選定してください。候補を選定したら、それぞれに見積りを取得して最終的に導入するシステムを決めましょう。

◇システム導入

利用するシステムを選定して契約を締結したら、システムの導入作業に入ります。
基本的にはサービス提供者がセットアップなどをおこなってくれますが、場合によっては自社のデバイスにソフトウェアなどをセッティングする必要があります。
システム導入時には使用方法や管理方法を説明されますが、今後管理を担当するスタッフが立ち会い、習得できるようにすることが大切です。トラブル発生時の対処方法などもしっかりと確認しておくことをおすすめします。

◇モニタリング

ポイント管理システムを導入したら、それで終わりではありません。あくまでも、ポイント管理システムは目的を達成するためのツールであり、具体的に目的を達成しなければ意味がありません。

そこで、KPIに対しての達成度合いをモニタリングする必要があります。
例えば、新規顧客を増やしたいという目的で導入した場合、新規顧客数がKPIとなり増減を監視すれば目標の達成有無を容易に判断可能です。KPIが見える化されると、目標達成時にはモチベーションアップを、目標未達時には次の施策を取るためのきっかけとなります。

10.ポイント管理システムに関するよくある質問

ここでは、ポイント管理システムに関するよくある質問に回答します。

ポイント管理システムは自作できる?

ポイント管理システムを自作することは可能です。
自社開発をする場合、デザインやカスタマイズを自由に行えます。自社特有のポイントサービスを実施したいといったニーズにも応えられるでしょう。
一方、システム開発に時間やコストがかかりますし、開発後の運用・保守も継続していく必要があります。社内に専門知識を持った人員がいないと自作は難しいでしょう。

おすすめのポイント管理アプリは?

おすすめのポイント管理アプリは「fannaly」です。
会員・クーポン・ポイント管理を一括で行えるだけでなく、複数チャネルを統合・会員情報を一元管理できます。LINEミニアプリとの連携も可能で、スピーディーな導入も実現可能です。
月額費用はMAU数に応じた料金体系が採用されており、無駄なコストを削減できます。

エクセルでポイント管理はできる?

エクセルでポイント管理をすることは不可能ではありませんが、ハードルが高いでしょう。
複数人での同時使用ができないのに加え、大量のデータ処理には向いていません。他ツールと連携できないため、情報を一括で更新することも難しいです。
手軽に導入できるツールではあるものの、将来のことを考えるとポイント管理アプリを活用することをおすすめします。

SaaSのポイント管理システムとは?

SaaS(Software as a Service)とは、サービスとしてのソフトウェアのことです。ポイント管理システムにおいては、クラウド型のサービスのことを指します。
「fannaly(ファンナリー)」もSaaSのポイント管理システムですので、開発不要ですぐにポイント管理システムを導入することが可能です。

11.ポイント管理システム「fannaly(ファンナリー)」でできること

クラウド型のポイント管理システム「fannaly(ファンナリー)」は、プリズマティクス株式会社が運営しているサービスです。おすすめポイントを以下で確認していきましょう。

日々の行動もポイントに変換できる

fannalyでは、商品・サービスの購買だけではなく、日々の行動にもポイントを付与することが可能です。
例えば、クイズに回答するとポイントが付与される「チャレンジ」も利用できます。
貯めたポイントは商品・サービスの購買のみならず、クーポンや特典に変更して使用することもできます。
従来のポイント制度に限界を感じている企業や、ライト層にもアプローチしたい企業におすすめです。

店舗やEC等、複数チャネルと連携できる

APIを活用することで、店舗やECサイト、POS、CDPなどの関連システムを連携させることが可能です。
これによりチャネルを問わずに共通のポイントが付与されるため、顧客を混乱させることなくポイントを活用してもらいやすくなります。加えて、API連携で個社独自のUI/UXと組み合わせられる点も人気の理由です。

オムニチャネルの活用については、以下の記事を参考にしてください。

LINEミニアプリを標準搭載しており簡単にスタートできる

fannalyはLINEミニアプリを標準搭載しています。
LINEは約9,500万のユーザーが利用しているサービスで、顧客に負担をかけずに気軽にポイントを利用してもらえます。
さらに、LINEミニアプリによるアプローチは低コストで始められるため、費用をかけずにライト層へのプロモーションを促進したい企業におすすめです。

12.まとめ

今回の記事では、ポイント管理システムの導入費用や基本機能、導入するメリット、ポイント管理システムを導入する手順などについて解説しました。費用をかけずにスピーディーにポイント制度をスタートしたい人は、ポイント管理システムを活用しましょう。

「fannaly(ファンナリー)」は、複数チャネルを統合できるポイント管理サービスです。ポイント機能に加え、顧客情報の管理や分析なども行えます。

ライト層へのアプローチに課題を感じている企業や、会員情報を一元管理したい企業などは、ぜひプリズマティクスにお問い合わせください。

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