アパレル業界では単純に集客するだけでなく、一度訪れたお客様に「また来たい」と思ってもらうことが、売り上げアップやブランド価値の向上につながります。ではリピーターになってもらうには、どんな取り組みが必要なのでしょうか。
本記事では、アパレルでリピーターを獲得する方法や客数アップの成功事例を解説します。集客にお悩みの担当者の方は、ぜひご一読ください。
目次
1.アパレルでリピーターを増やす重要性 2.【2回以上来店】アパレルでリピーター獲得・顧客作りの取り組み 3.【初回来店】アパレルで集客・販促につなげる方法 4.アパレル業界で客数アップの成功事例 5.まとめ1.アパレルでリピーターを増やす重要性
アパレル業界の売り上げは、低下傾向にあります。リモートワークの普及やファストファッションの台頭などが理由とされています。こういった深刻な状況の中で、リピーターを増やす重要性がうたわれています。
ここからは、アパレルでリピーターを増やす重要性について解説します。お客様の再訪問がどれだけ売り上げやブランド価値に好影響があるのか、詳しく確認していきましょう。
売り上げの80%は20%のリピーターが生み出している
アパレル業界における売り上げの80%は、20%のリピーターが生み出すという法則があります。この法則は「パレートの法則」と言われ、別名「2:8の法則」とされています。マーケティング用語で有名です。
つまり優良なブランドファンが20%つくことで、80%の売り上げが維持できることになります。実際ブランドのファンは、頻繁にSNSをチェックしたり新作が出る度に購入したりするイメージが湧くのではないでしょうか。
新規顧客の獲得には費用がかかる
新規顧客を獲得するには、費用がかかります。集客における費用は、人件費や広告費、制作費などさまざまな種類があります。ただ集客に費用や労力を割いても、成果が保証される訳ではないため、慎重に取り組みたいところです。
例えばSNSの広告に大きな費用をかけたとします。広告の効果で来店者数が50人増加したとしても、購入に至るのは数人だけの可能性があります。また誰も再来店してくれないかもしれません。
だからこそアパレル集客では一度来てもらうだけでなく、リピーター獲得前提で投資する視点が欠かせません。
2.【2回以上来店】アパレルでリピーター獲得・顧客作りの取り組み
アパレル業界でリピーターを増やすためには、基本的な取り組みの改善だけでなく、時代に合わせたシステム導入を検討する必要があります。
ここからはアパレル店舗に再来店してもらうために、リピーター獲得や顧客作りの取り組みについて紹介します。
定期的に顧客と接触を図る
リピーターを増やす取り組みのひとつは、定期的に顧客と接触を図ることです。顧客の記憶に留まり続けることでブランドへの興味・関心が持続し、再来店につながります。
例えばSNSやメールマガジン、LINEなどを活用して、新作の情報やイベントの案内などを発信する方法があります。顧客に役立つ情報発信を意識することが重要です。
ECサイトを構築する
アパレルでリピーターを増やすために、ECサイトの構築を検討しましょう。ECサイトを持つことで、時間やお住まいの地域に縛られない商品購入の環境を整えることができます。幅広い方に商品を届けることが可能です。
またECサイトは単なる販売のプラットフォームに留まらず、顧客の購入履歴や閲覧履歴のデータ収集が可能となります。顧客一人ひとりに合わせた提案やキャンペーンの展開により、購買率アップにつながります。
接客・店舗の雰囲気など基本を見直す
アパレル店舗では、接客や店内の雰囲気など基本を見直すことが不可欠です。どれだけ魅力的な商品を取り扱っていても、店舗の居心地が悪いとリピーターを増やすのは難しいです。ブランド全体に良い印象をもってもらうことが、結果的にリピーター増加につながります。
スタッフの丁寧な声掛けや分かりやすい商品説明を見直すと、顧客の信頼を育みます。また店舗の清潔感、レイアウトや照明の工夫も居心地の良さに影響を与えます。
難易度の高い集客施策を検討する前に、まずは接客や店舗の雰囲気といった基本を改善することが第一歩です。
ポイントカードやアプリを導入する
リピーターを増やすためには、アプリを導入する方法があります。ショップアプリの中身は、ポイントカードやクーポンの配信、お得情報の発信が一例で、顧客とのつながりが持てるチャンスです。
例えばアプリを通した会員限定のポイントキャンペーンの実施やクーポンの配布などは、ブランドを思い出すきっかけになります。お得情報は顧客の再来店の動機になるでしょう。
アプリの導入は、顧客に思い出してもらうきっかけに限らず、店舗への愛着を高める施策のひとつです。
3.【初回来店】アパレルで集客・販促につなげる方法
リピーターはブランド運営の安定に欠かせない存在である一方で、優良なファンも元々は新規顧客から始まっています。したがって新たな顧客を増やす集客施策にも、継続的に取り組むことが重要です。
ここからはアパレル業界で集客・販促につなげる方法を紹介します。
SNSを運用する
アパレル業界では、SNS運用が集客・販促のツールのひとつです。InstagramやTikTok、XなどのSNSはユーザーの興味に応じておすすめ投稿が表示されるため、店舗を知らない層にも情報が届けられます。
SNSの発信例は、新作情報やキャンペーンの告知、季節に合わせたコーディネート紹介などがあります。売り込み色が強まらず、自然に認知拡大することができます。
SNS運用はターゲット層を絞って発信内容を統一させることで、ファン増加につながります。
Web広告を活用する
アパレル集客には、Web広告を活用する方法があります。Web広告は、住んでいる地域・年齢・興味関心などのターゲットを絞って配信できることが特徴です。アパレルブランドのターゲットに合わせて、情報を届けられます。
例えば20代・30代女性向けのブランドが店舗限定キャンペーンのWeb広告を配信するとします。年齢層と地域を絞ることで「実際に店舗に訪れたい」と興味を示す顧客が増加します。
Web広告はブランドを知ってもらうだけでなく、店舗に訪れるまでをサポートすることも可能です。
イベント・セールを定期的に開催する
イベントやセールを定期的に開催することで、ブランドを知ってもらうチャンスになります。普段とは異なるイベントやセールは、顧客が新たに訪問するきっかけでもあります。
アパレルブランドのイベント・セールには、例えばノベルティのプレゼントやまとめ買い割引のキャンペーンなどがあります。SNSの投稿やWeb広告での告知を合わせて行い、来店者数の増加を狙いましょう。
4.アパレル業界で客数アップの成功事例
ここまで多様なリピーター獲得方法や集客方法を紹介してきました。さらに実際に成功している企業の事例を確認することで、具体的なイメージが湧きやすくなるはずです。
ここからはアパレル業界で客数アップの成功事例を紹介します。
NANO universe
上品さとトレンドを兼ね備えたファッションブランドのNANO universeは、ECサイトの導入で集客を成功させています。アパレル業界のEC化率は約20%と言われる中、NANO universeは約50%という数値を叩き出しています。
アパレル業界の中で、早い段階からECサイトを立ち上げたことが勝因とされています。自社のECサイトに限らず、ZOZO TOWNやAmazonなどにも出店しています。
ECサイト上で気になるアイテムがあれば、店舗や日時を指定して来店予約を行うことが可能です。オンラインとオフラインを連携し、効率的に買い物を楽しむことができます。
UNITED ARROWS
「豊かさ・上質感」をキーワードとするセレクトショップUNITED ARROWSは、ECサイトで接客体験が可能な「チャネルトーク」を導入し、売り上げを伸ばしています。
チャネルトークは特定の商品ページに設置し、気軽にチャットで質問ができるものです。商品に関するシンプルな質問はチャットボットが対応し、コーディネートなどの詳細な質問は担当者につなぐように対応されています。実店舗での接客に近いレベルでの提案が実現しています。
他にもUNITED ARROWSでは、ポイントシステムのロイヤルティプログラムを刷新しました。従来の分かりにくいポイント制度を変えたり、購買以外の行動にポイントを付与したりしています。これらの取り組みによって、アクティブ会員(年間1回以上の購買層)が前年比107%と好調です。

lululemon
ヨガウェアやアクティブウェアを取り扱うブランドのlululemonは、中国でSNSと連動させたキャンペーンを行い、集客を成功させています。その内容はlululemonのスポーツウェアを着用し、ヨガやマラソンを行うものです。
本キャンペーンでは、イベント用の看板やスポットを設置しました。参加者が写真や動画を撮ってSNSでシェアしやすくするためです。イベントを実施した結果、ブランドの認知が高まり売り上げアップにつながっています。
5.まとめ
アパレル業界はリピーター獲得、新規集客の両方に力を入れることで、売り上げアップやブランド価値向上につながります。本記事を参考に、自社でも集客にトライしてみてください。
会員・クーポン・ポイント管理システム「fannaly」は、他のアプリにはないシステムを構築しています。購入以外を接点にしたポイント制度を導入し、新たな接点を作ることが可能です。貯まったポイントは、例えばクーポンを活用して様々なイベントや特別な商品などの提供にで活用でき、ファン化を実現しています。
他にも店舗やECサイトなどの複数チャネルを連携することで、会員情報を管理しています。オフラインとオンラインの連携で便利なシステムといえるでしょう。顧客の満足度を高めるシステムを導入するなら、ぜひfannalyの活用を検討してみてください。
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