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マーケティングとブランディングの違いや関係性を分かりやすく解説

マーケティングとブランディングの違いや関係性を分かりやすく解説

「マーケティングとブランディングの違いとは?」「マーケティングとブランディングの関係性とは?」と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。
マーケティングとブランディングは目的や戦略の立て方、成果検証の方法などが大きく異なります。それぞれの違いや関係性を理解して、ビジネスのさらなる成長を目指しましょう。

今回の記事では、マーケティングとブランディングの違いや関係性、成功させる方法、成功企業例などについて解説します。

1.マーケティングとブランディングの違いとは

マーケティングとブランディングの主な違いを以下の表にまとめました。

マーケティング ブランディング
目的 消費者の購買意欲を向上させて、商品・サービスが売れる仕組みを作る 企業や商品・サービスに対するブランドイメージを高める
焦点 顧客のニーズ 顧客の心理
成果検証 売上や利益率、コンバージョン率など 認知度調査や顧客満足度調査、ソーシャルリスニング、ヒアリングなど
期間 短期的 長期的

以下で、マーケティングとブランディングの違いを詳しく確認していきましょう。

目的の違い

マーケティングの目的は「消費者の購買意欲をアップさせ、商品・サービスの売上拡大を目指すこと」です。
何をすれば消費者の行動につながるのか、消費者のニーズは何かということを考え、最適な施策を立案していきます。

一方、ブランディングの目的は「企業や商品・サービスに対する良いイメージを形成し、消費者と良好な関係を構築すること」です。

焦点の違い

マーケティングとブランディングでは、施策を考える際に焦点を当てるポイントが変わってきます。
マーケティングの焦点は「顧客のニーズ」です。
例えば、「家電製品を買いたい」というニーズに焦点を当てる場合、機能性や価格、自社製品の優れているポイントなどをアピールするマーケティング施策が有効でしょう。

一方、ブランディングの焦点は「顧客の心理」です。
自社製品に対して高級で上品なイメージを持ってほしい場合、高級感あるパッケージを選ぶなど、顧客の心理に変化を与えるための施策を考案します。

成果検証・期間の違い

マーケティング施策の成果は、コンバージョン率や売上、利益率などのKPIを軸に達成度を確認して検証します。
ブランディング施策の場合、認知度調査や顧客満足度調査などの定量調査のほか、ソーシャルリスニングやヒアリングなどの定性調査を行うのが一般的です。

またマーケティングとブランディングでは、施策に取り組む期間が異なります。
マーケティングは短期的な効果を狙う施策も多いですが、ブランディングでは時間をかけて施策を実行していきます。
そのため、マーケティングの成果検証は短期スパンで行う一方、ブランディングの成果検証は中長期的に行うのが一般的です。

2.ブランディングとマーケティングの関係性

ブランディングとマーケティングには相違点が多くありますが、共通点も存在します。
以下で、ブランディングとマーケティングの位置付けを確認していきましょう。

ブランディングとマーケティングの共通点は?

ブランディングとマーケティングの共通点は、「企業成長や売上拡大を目指している点」です。
ブランディングはイメージ形成、マーケティングは商品・サービスが売れる仕組みづくりを目的としていますが、最終的には企業成長や売上拡大を目指しています。
両者には共通点があると認識しておくことで、それぞれを連動させた取り組み行いやすくなるでしょう。

ブランディングとマーケティングはどちらが先なのか?

それでは、ブランディングとマーケティングの取り組みはどちらから着手すべきなのでしょうか?
結論から述べると、ブランディングを確立することが優先事項と言えます。
マーケティングを含む企業活動は、ブランドイメージやコンセプトに沿っている必要があるためです。例えば、エコフレンドリーというイメージを定着させたいにも関わらず、環境負荷のかかる商品を製造したり、紙ゴミが発生するチラシでPRしたりしてしまうと、イメージと矛盾してしまいます。

このように、マーケティングはブランドイメージやコンセプトを元に行う必要があるため、ブランディングを確立することが重要なのです。

3.ブランディングとマーケティングを成功させる方法

それでは、ブランディングとマーケティングを成功させるにはどうすればいいのでしょうか?
以下で具体的な方法を確認していきましょう。

特定の顧客層にアプローチする

ブランディングとマーケティングの取り組みを行う上で、ターゲティングは欠かせません。
どのような属性の人に製品・サービスを活用してもらえるか、興味を持ってもらえるかを考え、ターゲットを設定します。
ターゲットによって効果的な施策が異なるため、ターゲットのニーズや心理に沿った施策を考えることが大切です。
ただし、ブランディングとマーケティングでは設定すべきターゲットが以下のように異なるため、注意してください。

ブランディング:ブランドイメージやコンセプトに共感してくれる人
マーケティング:商品・サービスを購入してくれる人

新たなサービスを追加する

ブランディングとマーケティングを成功させるためには、競合との差別化が必要です。
競合と差別化を図る手段として、新たなサービスを追加する方法が考えられます。
商品提供に付加価値をつけることで、競争力が高まるのです。
例えば、ベビー用品を製造している企業がマタニティレッスンを提供することで、単なる商品提供にとどまらない顧客体験を実現できます。新たなサービスを追加する場合、ターゲットのニーズに沿ったサービス内容にすることが重要です。

素早く対応し、ニーズに応えられるようにする

スピード感を持って取り組むことも、ブランディングとマーケティングを成功させるためのコツでしょう。特に短期的な効果を狙うマーケティング施策では、消費者のニーズをすぐに反映することで、顧客満足度を高められる可能性があります。

消費者のニーズをすぐに反映するためには、顧客データの管理が必要です。
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4.マーケティング・ブランディングの成功企業例

ここでは、マーケティング・ブランディングの成功企業例を紹介します。

●スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
シアトル系コーヒーストアを全国展開するスターバックス コーヒー ジャパンは、「モバイルオーダー&ペイ」を導入することで新しい顧客体験を実現しています。モバイルオーダー&ペイとは、スターバックス公式モバイルアプリで事前に注文・決済することで、顧客がすぐに商品を受け取れるサービスのことです。
リアルとデジタルの垣根を越えた顧客体験を提供することで、スターバックスのブランドイメージを向上させただけでなく、顧客の購買意欲を高めることに成功しました。

 

●株式会社サンリオ
株式会社サンリオは、キャラクターのライセンス事業をはじめ、テーマパーク事業やオンラインショップ事業など、さまざまな事業を展開している企業です。
店頭販売、オンラインEC、テーマパークでそれぞれ異なるシステムが存在し、チャネルを超えて顧客情報を活用できていない点を同社は課題視していました。そこで2020年7月に新規会員アプリを導入し、顧客情報の一元管理を実現しました。

 

●サントリーウエルネス株式会社
サントリーウエルネス株式会社は、健康食品事業を展開するサントリーグループの企業です。同社は2022年に会員向け健康行動アプリ「Comado(コマド)」、2023年に会員向けポイントサービス「サントリーウエルネスクラブ」をリリースしました。
同プロジェクトは重要な戦略と位置付けられていたため、ポイント機能を早期実現したいという想いがあったと言います。
そこでprismatixのAPIを採用し、スピーディーに開発を実現しました。ウォーキングなどの健康行動にもポイントを付与できるため、ウェルネスな体験を顧客に提供しています。

 

5.まとめ

今回の記事では、マーケティングとブランディングの違いや関係性、成功させる方法、成功企業例などについて解説しました。

マーケティングとブランディングはどちらも企業成長や売上拡大に欠かせません。
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プリズマ編集部

「the engagement commerce platform for wow! experiences」をコンセプトに、小売業における顧客エンゲージメント向上の支援、戦略的OMOを実現するプラットフォーム提供を行うプリズマティクス株式会社が運営する、オウンドメディア『プリズマジャーナル』編集部。

『プリズマジャーナル』では、プリズマティクスで活躍するコンサルタントが執筆するコラム「徒然ジャーナル」、業界の先端を走り続けるプリズマティクスアドバイザーからの寄稿文など、小売業の皆様に向けて伝えたいこと、耳寄りな情報などをお送りします。

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