プリズマジャーナルTOP集計データを過去データと比較、分析結果を施策に応用しよう【外食企業で“デジマ”を始める!】データ集計と分析編
集計データを過去データと比較、分析結果を施策に応用しよう【外食企業で“デジマ”を始める!】データ集計と分析編

集計データを過去データと比較、分析結果を施策に応用しよう【外食企業で“デジマ”を始める!】データ集計と分析編

外食産業のマーケティングや業務効率化には、「外食」という業種特有の課題がネックとなり、デジタル領域を活用しきれていない企業が多く見られます。外食企業が「デジタルマーケティング」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を始めるには、どうしたらいいのでしょうか。

WEB広告等を実施してお客様を「アプリ会員化」していくサイクルについて、前回はデータ計測の準備から実施までをテーマにしました。今回はその続き、データ集計とその分析について、解説していきます。

1.[WEB広告] からのアプリ会員データ集計と分析

web広告には、リスティング、ディスプレイ、リタゲ/リマケ、SNS広告(X、Instagram、TikTok)YouTube広告、LINE広告、クーポンメディア広告、グルメメディア広告など種類が豊富にあります。これらはそれぞれ、集計数値も異なります。おおよそユーザーに表示した回数、ユーザーが開いた回数、視聴した回数、クーポン利用した回数、購入した回数等々……広告媒体が異なる以上、数値を並べて比較するのは難しくなります。

前回の記事で集計方法を解説しましたが、実際の購買件数(or来店組数、人数)という“ファクト”を可視化することを前提に実施するようにしてください。web広告代理店は基本的にコンバージョン(CV)までしか追わない傾向が多いのですが、そのトラップとして「CVがとても高い! だから来店人数も多い!」と錯覚してしまうことがあります。

web広告の各データを集計したら、どのweb広告および表示手法(画像・動画・テキストのみ)が効果が高いのかを整理してください。LPや動画のABテストも重要です。そしてその時のweb広告で会員化および来店した会員が、その後の1年間でどれくらい来店するのか継続し続けてください。

2.[SNS] からのアプリ会員データ集計と分析

SNS投稿からは、SNSの各集計ツールで得られる表示回数やリーチ回数、クリック数等と共に、AppsFlyerで得たLPクリック、クーポンクリック、アプリDL、アプリ登録、クーポン利用数、来店数等のデータを計測できます。

広告費用をかけないSNS投稿の場合、エンゲージメントの高い動画投稿や抽選キャンペーンなどの集計内容から、どんなユーザーがどれくらい来店に繋がったのか可視化できます。

過去のSNS投稿と比較した結果で差異を分析し、次回のSNS投稿がエンゲージメントが高くなるような投稿になるように、心がけていきましょう。

3.[チラシ] からのアプリ会員データ集計と分析

デジタル化の進む現在、チラシの配布そのものはどんどんシュリンクしていくと思います。しかし、チラシからの会員化データの集計や分析は、今後の予算に影響するので、とても重要です。

エリア特性でチラシの効果が非常に強い都道府県があったり、人口密度がとても高くても全くチラシが効かない都道府県もあります。この差異は、業態よりも地域ごとの個性と言えるでしょう。

チラシ配布した他エリアとクロス分析しながら、次回どのエリアにどれくらい配布するか、1組あたりの獲得コストが最も効果が良いのか見てください。チラシの効果があまり見られないエリアについては、チラシ配布からweb広告等のデジタル施策に切り替えていくことを勧めます。

会員化してから1年間は、どのくらいの頻度で来店してるかも計測してください。web広告と同様、1年間の来店回数や売上がLTVの指標となります。AppsFlyer等のツールを利用してデータ計測するようにしてください。

4.[GBP] からのアプリ会員データ集計と分析

GBPで検索するユーザーは、そもそも来店意向が高い場合が多いのですが、その来店ユーザーをどれくらいの確率で会員化できるかを計測することには価値があります。この結果次第では、GBP上でエンゲージメントを高める必要性も分析できると思います。目安としては、グルメメディアに有料で情報掲載するよりも高い効果になるよう、GBPの効果を高めていっていただきたいと思います。

今回の集計から分析の解説は以上となります。次回は「分析から施策へ」について解説します。

清水 圭介

執筆者プロフィール

清水 圭介
コンサルタント

株式会社EPARKを経て、2018年に物語コーポレーションに入社。外食チェーンストア(焼肉きんぐ・丸源ラーメン・ゆず庵)におけるデジタルマーケティング・DXの部門を立ち上げ、OMO構想からCDP構築を軸にアプリ・web開発からマーケティングまで網羅した戦略立案・企画推進、開発からマーケティング運用を担う。2021年にレインズインターナショナルに入社。デジタルマーケティング部の部長として、牛角・温野菜を中心にCDP構築・web広告・順番受付開発運用などを担う。2023年9月クラスメソッドに参画。

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